以前SONYの完全ワイヤレスWF-SP700Nを購入して盛大に爆死(鬼遅延と鬼切断)したわけですが、懲りずに3万もするノイズキャンセリングイヤホンをしかも発売日に買ってしまったので早速レビューしちゃいたいと思います。
ソニーのノイキャンワイヤレスはマジで地雷だった
先代のモデルはWF-1000Xで、「実はSONY製品で無いことを祈る」「音飛びがひどすぎて意味がわからない」「いろんな意味でダメ」とAmazonレビューがひどいことになっています。平均レートは3ですが、星5~1が全て20%程度で横並びするというもはや見る地雷。ちなみに、僕が前に買ったSP-700Nは1000Xの翌年に出たものですが、平均レート3.3でこちらも星5~1がほぼ同数というひどいレビュー。自分で使っていてもこのイヤホンなんで発売しようとした?と思うぐらい、遅延(msで測れないレベルで遅延します。1秒ぐらい。動画はマジで諦めるレベル)と接続切れ(駅ならともかく普通に歩いていて普通にブチブチ切れる)がひどく、速攻メルカリで売却してしまいました。
WF-1000XM3とは?
そして新型のこのノイキャンイヤホン、ポイントはほとんど同じ型番でめっちゃレビューが引っかかって鬱陶しいWH-1000XM3と同じノイキャンチップが使われているということで、2017年モデルの先代WF-1000Xから大幅に進化している!ついに最高音質が来た!などと事前に商品提供を受けたブログなどでは騒がれていたものです。もともと、もう完全ワイヤレスはダメだなーと思ってWH-1000XM3(ほんとややこしい。ヘッドホンの方)を買おうと思ってたらたまたま新型の完全ワイヤレスが出ることを知って速攻ゲットしてしまいました。
ポイントとしては、
- 新型チップでノイキャン性能アップ
- 遅延を1/4程度に改善
- ノイキャンONで6時間のバッテリー
あたりでしょうか。スペック上はものすごい改善です。マジこれできてたら、逆にお前ら今まで有料βテストしてたんかい!ってぐらい酷い話。
ノイズキャンセリング性能はどんな感じ?
というわけで実際に購入して聞いてみた感じをレビューしていきたいと思います。まずはじめに、このイヤホンめっちゃいいです!3万するだけある!
というわけで新幹線でノイキャンをONにしてみましたが、音楽流すと走ってる音がマジで聞こえません。ドラゴンヘッドみたいなことになったら俺何も気づかずに死ぬな、と思いました。音質もめちゃくちゃいい。最近は中華Air Podsもどきを使ってていかに耳が腐ってたかわかります。
ちなみに、ノイズキャンセリングは22段階ぐらいで設定できて、完全ノイキャンモード、風切り音防止、外音取り込み1~20となります。アプリで設定できるんですがこれがなかなかすごい。ノイキャンモードをONにすると新幹線の低い走行音は冗談抜きで全部消えます。おそらく飛行機のエンジン音などにも有効なはず。外音取り込みをあげていくと徐々に外の音が聞こえるようになります。歩いてるときとか、適度に外音を取り入れたいときはこっちのモードの方が良さそうです。
さらに、ボイスフォーカスモードというのがあって、人間の声の周波数あたりを強調してくれる機能もあります。完全ノイキャンモード以外で利用できる感じですね。音楽を止めるとわかりやすいですが、同じ外音取り込みレベルでも、走行音や車の音が低減されるけど人の声のボリュームは変わらない感じです。これもなかなか便利な機能ですね。
外を歩くときは風切り音防止モードもかなりおすすめです。ノイキャンイヤホンって風切り音が結構ネックだったんですが、このモードにするとびっくりするぐらい風切り音が消えます。なお、ボイスフォーカスモードみたいにチェックボックスでONにするタイプでは無く、ノイズキャンセリングモード、風切り音防止モード、外音取り込みモードと排他で選ぶ感じになるので気をつけてください。
動画の遅延はどんな感じ?
それでは動画を観てみましょう。あれ、遅延がなさ過ぎて音が早い??そんな馬鹿な話ある??と思ったら、前のイヤホンで設定してたオーディオ遅延-1000msの設定が有効になってるだけでした。0msに戻して視聴…遅延ゼロでは無いけど全然許容できる!
体感的に100ms以下、たぶん30msぐらい遅延してる気がしますがほとんど気になりません。これは素晴らしい。動画も普通に視聴できるレベルです。
どうも動画アプリによって違いがあるようで、VLCで再生するとちょっと遅れてるかな?って感じですが、Netflixアプリだとほとんど遅延が感じられませんでした。
バッテリーの持ちは?
使ってみ感じカタログスペックの6時間は持ちそうな雰囲気です。
ちなみに、アダプティブサウンドコントロールという、スマートフォンのGPSとジャイロスコープを利用して移動しているとか歩いているみたいな行動を検出して適切なノイズキャンセリングモードを自動切り替えするというバッテリー食いでしかなさそうな機能があるのですが、これも使って試してみようと思います。
なお、ケースのバッテリーは24時間分あるそうですが、このケースがとにかくデカくて重いです。高級感はめちゃくちゃありますがこれもうちょっとなんとかならんかったのか…
こまめに充電するのがイヤなのでケースに入れないで置いときたいのですが近接センサーがついてて何かに触れると電源が入ってしまうようです。しばらく使ってみた感じ、上向けて置いとくといいみたいですが、ポケットとかに入れると知らないうちに電源が入ってて右の電池が無くなってます。なぜかいつも右なので何かしら理由がありそうですが寿命とか気にしないならガンガン充電ケースに入れちゃっていいんじゃ無いでしょうか。
(追記)しばらく使ってみて、イヤピースを上に向けて置いておけばオートパワーオフで電源が切れることがわかりました。ただし、ちょっと何かがぶつかると電源が入るので注意が必要です。そういうわけで、帰宅したら机の上に置いといて、朝出るときにポケットに入れると電源が入る。会社に着いたら机の上に同じく置いておくという運用であまり充電せずに済むようになりました。
ただ、問題なのがバッグに入れてるときで、どっかに常に触れているので電源は入りっぱなしになってしまいます。1時間ぐらいならいいんですが長時間外して移動するときはケースに入れた方が良さそうです。
ケースはどんな感じ?
ケースはとっても高級感があるつや消し塗装でいい感じです。ただ、前も書きましたがとにかくデカい。
電極はこんな感じになってて、前機種のような押し込みタイプではなくマグネットで吸着するタイプなので非常に出し入れがしやすいです。
充電はUSB Type-cでAndroidスマートフォンと相性がいいです。iPhoneユーザーの方は3in1のUSBケーブルを持ってるとめっちゃいい感じだと思います。
アダプティブサウンドコントロールについて(追記)
スマホの移動を検知して、スマホ側からイヤホンのモードを切り替える機能です。新幹線内だと「乗り物で移動中」と表示されてデフォルトではノイキャンモードになります。トイレに行こうとして歩き始めると、10秒ぐらいで「歩いています」と表示されてデフォルトでは外音取り込みモードになります。
便利は便利なんですが、切り替えのたびに音楽が中断されてしまうのとアプリが通知エリアに常駐するのが非常に煩わしいです。どのみち左側ワンタップで切り替えられるので必要なさそうです。
まとめ
というわけでまとめですが、このイヤホン、めちゃくちゃおすすめです。唯一の欠点は27,000円とクソ高いこと。んー、ノイズキャンセリングがすごいのはわかるけどせめて21,000円ぐらいにはならんかなというところ。まぁヘッドフォンタイプのWH-1000XM3は3.5万するのでいいかなというところですが、価格的に納得できるならほんとおすすめですよ。