MacとWindows、2023年はどっちを選ぶべきなのか?大比較!

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新生活が始まるこの時期、パソコンを新しく買うという人も多いのではないでしょうか。そこで悩むのがWindowsとMacのどっちを買うか。今回はどちらも長年使っている私が徹底比較してみたいと思います!

WindowsとMac、どちらを選ぶべきなのか

かつてはデザインならMac、事務作業ならWindowsと言われていた時代がありました。しかし最近ではAdobeのソフトウェアはどちらでも使えますし、Microsoft製品もどちらのOSでも同じように使えます。エンジニアならMacと言われた時代も最近ありました。見た感じはどっちでもいいように見えるMacとWindows、好きな方を買っていいよと言われたらどっちを選んだらいいんでしょうか?まずは、OSを軸に考えてみたいと思います。そして、2020年後半に登場したAppleの新型CPU M1、さらに2021年に登場したMacBook Pro M1 Pro/Max、さらにM2 MacBookも考慮しておすすめしたいと思います!

何もわからない人はWindowsを選んで間違いない

唐突ですが、本当にどっちにしたらいいかわからなくてこのページに来てしまった人は70%Windowsを選んで間違いないでしょう。世の中のソフトでWindowsだけ対応というものは多くありますが、Macだけ対応というものは特殊用途のもの以外はあまりありません。そもそもWindowsのシェアは8割以上です。大学入学時に買うパソコンを考えているなら、大学から推奨PCがお知らせされていると思いますのでそれに従えば間違いないですが、確実にWindowsなはずです。また、予算が10万円以下の人もWindows一択になります(Chrome Bookというのもありますが…)。

ただ、Macのパフォーマンスが年々上がっていることもあり、もうちょっとじっくり考えたいという人はこのまま読み進めていってください。ちなみに、この記事を初めて書いた3年前は95%の人にWindowsをおすすめしていましたが、2023年、自分でもMacBook AirとMacBook Pro 14インチを購入して使ってみて、70%まで下がりました。Macも十分選択肢に入る時代になってきていると感じています!(ただ、値段が高いです)

値段ってどれぐらいのものがいいの?

安ければ安いほどいいのは人情ですが、ぐっとこらえてWindowsのノートPCなら最低8万円ぐらい~を見ておくと良いでしょう。ブログで物書きしかしないなら6万円~でも大丈夫です。MacBookの場合は最低ラインがAirの10万円ぐらい~になります。世の中には4万円程度のWindowsPCも売ってはいますが、まともに複数アプリを起動できないレベルです。子供がインターネットするぐらいならいいですが、仕事や趣味にPCを使う大人が買うものではありません。ただし、Windowsの10万円以下のものはスペック的に問題なくても、作りの部分で結構問題があるものが多いです。特にキーボードがベッコベコにたわむものもありますので、特に本体キーボードをよく使う方はそのあたりも試し打ちしてみることをおすすめします。

Windowsを選ぶべき人

ではここからは真面目に比べていきましょう。Windowsのメリットとデメリットを挙げると以下のようになります。

メリット

  • オフィス系製品のパフォーマンスが優れいている
  • Windows Subsystem for Linuxが使える
  • 外部端子が豊富

デメリット

  • 画面が汚い(最近は改善)
  • ウィルスに弱い(Windows向けのウィルスが多い)

Windowsのメリットは、なんといってもオフィス系製品のパフォーマンスが高いことです。というか、Macのオフィスのパフォーマンスが異常に低い。ExcelやPowerPointを多く使うことがある人は、まず間違いなくWindowsを選ぶべきです。世の中の多くの人はWindowsを使っており、仕事でファイルのやり取りをすることが多いならWindowsにしておけば間違いありません。Macで作ったPowerPoint資料をWindowsで開くとフォントが無くてデザインが崩れてしまうなんてことも防げます。

ただ最近はMac版Officeのパフォーマンスと互換性も改善されてきており、さらにM1チップの登場でかなり仕事でも使えるようになってきました。でもまだまだMacはパフォーマンスが悪い印象です。同じ重めのExcelファイルを開いて編集するときに、Core i7のノートとMacBook Pro M1 Proで比べても明らかにMacの方が遅いです。さらに、搭載されているフォントの違いなどを考えると大多数がビジネスで使っているWindowsを選ぶのが良いでしょう。

次に、Windowsは最近ではLinuxがネイティブにインストールして利用できます。Macがこれまでエンジニアにもてはやされてきたのは、MacのOS自体がFreeBSDをベースにしたUNIX系OSであり、サーバのOSと似ているものだったからです。ところが、最近のWindowsは普通にLinuxをインストールできるんです。Macの優位性が揺らいでいるのはこのあたりもあります。

また、Windows搭載の機種は総じて外部端子が豊富です。というか、後述しますが最近のMacの外部端子が少なすぎる。特に営業、外回りの人にWindowsがおすすめなのは、HDMIやともすると絶滅寸前のD-SUB15pin(アナログディスプレイ端子)まで、外部端子が豊富な機種が非常に多い

Macの人を見ると、あ、すいませんType-CなんですがHDMIの変換アダプタあります?という人を最近はすごくよく見ます。外部端子が揃っていないのはかなりデメリットだと感じます。ただ、端子が少ないとデザインがすっきりしますし、有線LANなどの極厚端子がなければ本体が薄くなります。そういった意味で割り切ってMacにするという選択肢もあり得ますね。

ウィルスを気にする人は多いですが、Windows10には標準でWindows Defenderというウィルス対策ソフトが入っており、最低限の守りはできています。かなり検出率も高いです。会社で決まっているからという場合や標準だけで心配になる人は、有料のウィルス対策ソフトを購入しましょう。おすすめはESETです。かなり軽量です。

通常のリアルタイム保護に追加して、Webカメラ保護やオンラインバンキング保護など便利な機能が追加されています。機能を理解できる人はSSL保護などをオフにしてウィルス保護だけ使うのもアリです。カスタマイズ性も非常に高く、かつCPU負荷はF-Secureほど高くないです。

Macを選ぶべき人

Macのメリットとデメリットも挙げてみましょう。

メリット

  • 画面がきれい
  • 筐体がきれい
  • iPhone連携ができる
  • バッテリー持ちがすごい

デメリット

  • オフィス系製品の動作がちょっと重い
  • OSのデキが悪い
  • 外部端子が極端に少ない
  • キー配列がWindowsと違う

Macのメリットといえばやっぱり筐体が綺麗な色であること、そして何より画面、特に文字が綺麗なことです。元来Macは高解像度の液晶をスケーリングしてフォントを綺麗に見せることが得意なマシンです。そのため搭載しているフォントの綺麗さとも相まって、非常に画面の見た目が綺麗です。なので、画面を見ていてギザギザのフォントが許せない人はWindowsを選んではいけません。これは非常に大切なことです。
※ただ、最近のWindowsはスケーリングがこなれてきてかなりきれいになっています。

反面、MacはMSオフィス製品の動作がやや重いです。バリバリExcelを使う人はちょっと避けたほうがいいかもしれませんが、最近はパフォーマンスが改善傾向にあるので、軽く使うぐらいの人はあまり気にしないでMacを買ってしまっても良いでしょう。

外部接続端子については、2021年に発売されたMacBook Pro14/16でMagsafe、HDMI、SDカードスロットが復活しました。Magsafe3は充電端子ですが、これまで通りType Cでの充電も可能です。Pro13以下は相変わらずType Cのままですが、もしかしたら今後改善していくのかも…新型MacBook Proはモニタも2枚つなげるようになっています。

Late 2020のM1チップで変わったMac

これまでパフォーマンスがイマイチと評してきたMacにも転機が訪れました。上でも書いていますが、2020年10月、ARM版CPU「M1チップ」を搭載したMacbook Air、Macbook Pro 13inch、Mac Miniが発売されたのです。M1チップというのは、細かい話を抜きにするとPS2と初期のPS3みたいな感じの違いです。Intel版とCPUの仕様が違うので全く別のパソコンなんですが、Intel CPUのMacとM1のMacはOffice365やAdobe CCといった同じソフトがだいたい使えます。最初期のPS3はソフトウェアエミュレーターでPS2のゲームがプレイできたのと同じですね。ただ、当時とはエミュレーションの次元が違うのでめちゃくちゃ快適に使えるのです。一部のアプリケーションではM1チップが高性能過ぎてエミュレーションしてもまだIntelより速いという現象が起きているようです。

ただ、Intelネイティブで開発されたアプリケーションが多い今の時点ではうまく動かない、パフォーマンスが悪い場合もあるようで、クリティカルな仕事などに使うにはまだ選択肢にはならないかもしれません。SafariとKeynoteとかでよければ10万円の価格対比でいうとMacbook Airはかなり高性能と言えると思います。

色々制約の多そうなM1 Macですが、自腹購入して試したところ、普通にOffice365もそこそこ普通に利用できて動作もサクサクです。何より、バッテリーの持ちがものすごい!Windowsでは数時間しか持たない作業が10時間以上できます。Macであることを割り切れるならコストパフォーマンスで考えると最高におすすめな選択肢になりました。メモリもライトユースなら8GBで問題ないです。

ちなみに、後述のM1 Pro機も買いましたが、こっちはHDMI端子があるのが意外と便利でした。この時代イラネーダロと思ってたんですが、外出先で不意にモニタ接続したくなったときにHDMI端子はいいですね。ただ、電池の持ちはやはりAirの方に軍配が上がります。また、普通の事務作業やブログ執筆、軽いPhotoshop作業だとM1 Proのスペックを使い切ることがないので、一番軽いファンレスのAirがベストバイと感じました。

パフォーマンスに特化したM1 Pro/Max

2021年にはMacBook Proシリーズに新たに14インチ、16インチモデルが登場しました。ざっくりとこれまでのM1 MacBook Air/Proと比べてみましょう。

MacBook Pro 14/16インチのAir/Pro 13と比べたメリット

  • これまでのM1よりもパフォーマンスが1.5倍程度よい
  • USB Type C以外の端子が豊富(HDMI、Magsafe3、SDカードスロット)
  • 特にタッチバーのPro 13と比べて、フルサイズのファンクションキーがついている
  • ディスプレイが大きい/ふちが薄くなった

デメリット

  • 若干発熱が大きい
  • バッテリーの持ちが悪い(Windowsの同程度機よりはまだ圧倒的によい)
  • 大きい/厚い/重い
  • ディスプレイにノッチがある
  • 高い

今回のハイパフォーマンスMacBook Proは外見の刷新もありますが、低価格向けとの併売を考えて作られているものと思われます。そのため、動画編集、頻繁なプログラムのビルドなどのヘビーな作業をする人向けとなっています。ブログやちょっとしたOffice作業、趣味の動画編集レベルであれば既存のAir/Pro13で十分ですし、バッテリーの持ちも良いのでおすすめです。心配な方はメモリだけ16GBにカスタマイズすると良いでしょう。

一方、携帯性やバッテリーの多少の持ちを犠牲にしてもパフォーマンス、GPU性能を重視する方はM1 Pro/MaxのMacBook Proは非常におすすめです。RAM16GB、CPU10コア、GPU16コア、SSD1TBのモデルで約30万円ですし、最安モデルは24万円とかなりお買い得になっています。

14インチだと画面が小さい!省スペースデスクトップが欲しいという方は16インチモデルがおすすめです。こちらの吊るしモデルは14インチよりもSSDが少なく価格も約29万円となっています。

どちらも吊るしはM1 Proとなっており、M1 Maxが欲しい場合はApple Storeなど別の場所で購入する必要があります。というわけでM1 MacBook Pro 14インチを自腹購入して試してみましたが、正直普通に使ってる分にはオーバースペックですw ほとんどの人はAirにメモリ16GBで十分、オフィスワーク主体の人はPro 13インチ、動画、画像編集をゴリゴリやる人が14インチ以上って感じでしょうか。

ただ、画面が非常に大きくてその割に筐体はそこまで大きくないので、あまり重さ(14インチで1.6kg)を気にしないなら14インチProはアリです。ファンクションキーが全てフルサイズですし、キーも打ちやすくなっています。

デスクトップもあるM1 Mac

これまでMac Miniだけだったデスクトップ版M1 Macですが、現在はiMacも選べるようになっています。日常用途に十分な24インチモニタ、M1 MacBook Pro13と同程度のCPU性能、512GB SSDで20万円しません。昨今デスクトップPCを買う人は減っていると思いますが、おしゃれなデスクトップPCを探している方はこちらもおすすめです。

エンジニア(もしくはエンジニア志望の人)はMacを選ぶべきなのか?

何をやりたいかによりますが、周りのエンジニアもMacの人、Windowsの人が最近は半々ぐらいの印象です。Twitterを見てると、形から入りたい人がMacを選んでいるようにも見えます。確かにMacはFreeBSDベースなのでネイティブでターミナルからアプリケーションをインストールできたり、パッケージ管理ツールで本体のアプリケーションを管理できたりして便利ですが、何よりとにかくOfficeが使いづらいというのがネックです。

また、結局Macだけど本体OSに直接色々インストールするのが嫌でハイパーバイザをインストールして使ったりDockerをセットアップして使うぐらいならWindows Subsystem on Linux(WSL)使えばいいのでは?という気がします。

熟練してるエンジニアはメリット・デメリットわかってると思うので好きなもの使えばいいでしょうし、初心者ならWindowsにしとけば割とメインストリームのサーバOS(Ubuntu)がワンクリックでインストールできますし、いいんじゃないでしょうか。ただ、あれもこれもとOSをたくさん使いたい人はMacの方がおすすめです。MacにはWindows(ARM版ですが)がインストールできて仮想環境を使えばUbuntuなどもインストールできます。WindowsにはmacOSをインストールできないという最大の欠点があります。macOSからWindows、Linuxまで多種のOSを1台で使いたい方はMacがおすすめということになります。

余談ですが、US配列以外の外国語配列キーボードが欲しい場合はMacのカスタマイズを使うと英国やスペイン配列が日本から購入できます。こういうのは地味にありがたいですが、間違って英国配列を買うとUSとキー配列が違うので注意が必要です。

キー配列の決定的違い

MacとWindowsでのキー配列の大きな違いはCtrlキー、Cmdキーでしょう。MacのコピペはCmd+Cですが、WindowsではCtrl+Cです。慣れの問題なのでどっちでもいいんですが、個人的にはWindowsを使いつつCaps Lockという不要キーをCtrlに割り当ててしまうのがHHKB的な配列になってめちゃくちゃ使いやすくなります。

MacはCMDやALTといった左下のキーをよく使うのでCapsLockをCTRL化したWindowsと比べるとやや使いにくい印象を受けます。個人的には、文字を書く機会の多い方はCapsLockをCtrl化したWindowsの方がコピペ、全角英数変換等はMacよりやりやすいと思います。

今選ぶべきパソコンは何なのか?

さて、ここまでWindowsとMacのメリットとデメリットを整理してきました。これまでM1 Macがでてきたとは言えおすすめはWindowsと紹介してきましたが、Air、iMac、Pro、Pro14/16、M2 Airと発売されてだいぶ状況が変わってきました。特に、Air/Pro 13のバッテリー持ちは異常で、自分で使っていますがZoom会議を6時間してもまだ30%ぐらい電池が残っているという驚異的な性能。ちなみにWindowsのハイエンドノートも持っていますが、こちらはZoom3時間で残り20%という有様です。これを考えると、これまでの「とりあえずWindows選んどけばOK」という時代から、「どうしてもMacじゃだめな人がWindows」という選択をしてもいいのでは?という気がしています。会社でWindowsを使う、Windowsじゃないとできないゲームがあるという人ですね。

WindowsでおすすめのノートPC

予算にもよりますが、潤沢な予算があるならCore i7 11th Gen以降のモデルがおすすめです。Core i5搭載マシンでもメモリが16GBあればかなり快適に使用できます。最近のCPUは世代が重要で、特にIntelのCPUは9世代以降を搭載したものを選ぶのが大事です。型落ちで安いからと言って第6世代や7世代のCorei5モデルを選ぶと残念なことになりますので注意しましょう。

9世代か10世代で迷ったら、10世代の方がいいです。9世代はハイパースレッディングが殺されていて性能が低めなので価格がそこまで変わらないなら最新の10,11世代の方がおすすめ。

また、仕事で使うならThinkPad X1 Carbonあたりは安定感がありますね。DELLのXPSも薄くて良いです。AsusやHUAWEIの安めのノートPCでもCPUとメモリがしっかりしていれば好みで選んでも良いでしょう。HPはキー配列が若干変態(Enterの横にキーが有る)なのでどうしてもという方は一度お店で触ってみてからのほうがいいです。
※最近変態配列解消のお知らせが出てましたのでこれから変わってくるかも。

っていうか、あまり深く考えずにSurface買っていいんじゃないかなぁという気もします。Go3もいいし、大きめのProもいい。タイプカバー込みで考える必要はあります。ちょっと高いですけど品質は高いです。最近出たLaptop 4もいいですね。何よりSurfaceは画面の縦横比がiPadと同じ3:2で、縦が非常に長いです。小さいディスプレイでも予想以上に大きくWebページが表示されるため小さくても見やすいのがポイント。かなりおすすめです。Surface Go2のレビューをしています。

新Surface Go2はどれぐらい進化しているのか?のレビュー
全日本Surface Goユーザーがおま国仕様に再び落胆したGo2発表から明けましておめでとうございます。早速Go2、LTEモデルを購入してみましたのでガッツリレビューしていきたいと思います。

AmazonでSurfaceを買う

国産ブランドのノートPCは価格こそ高いものの、異常な軽量(富士通のLife Book)や異常な堅牢(PanasonicのLet’s Note)でおすすめです。人と違うPCを考えるならこれも十分ありです!

ThinkPadは最近X1 nanoという画面縦横比16:10で縦長の使いやすい機種が出ました。USB TypeC×2のクソ仕様だけど、それさえ我慢できればスペック的にも重さ1kg以下で申し分ない性能です!

HUAWEIのMate Book XというMacBookProみたいなノートPCもいいです。ちょっと高いですが、Ryzen搭載で3:2の縦長液晶となかなか玄人向けの構成になっています。

MacでおすすめのノートPC

Macのノートは、2020年後半に前述の最新のMacBook Airが発売されておすすめが変わりました。低負荷~オフィスワーク、軽いデザイン(Adobe CC)であればMacBook Airで十分です。キーボードもクソと言われていたペラペラのやつからマシなものに変わりました。今回、CPUがIntelからApple自社製に変わっています。パフォーマンスが劇的に改善されているのでMacネイティブのゲームなどをやらない場合はほとんどの人がこのM1チップと呼ばれるものが搭載されてMac Book AirかMacbook Proで十分です。両者の違いはバッテリーとディスプレイ、タッチバーなので、比べてみて魅力があればProでもいいでしょう。ただ、CPU的にはほとんど差がありません。

また、ノートのMacは前述の通りオールUSB type Cポートで外部端子不足が決定的ですので、HDMIなどが必要な方はポートリプリケータを購入する必要があり、しかもノーブランドでも4,000円近くするなどちょっと高いのも悩みどころです。大抵のWindowsマシンはHDMIやUSB Type C、Aなど必要なものは大体積んでますので色々端子を使う必要がある方も安心ですね。

現行はM2のMacBook Airになりますが、M1も併売されています。個人的にはM2にしておいた方が長く使えるのではないかと思います。

メモリは最近は大抵の場合8GBで十分とされています。Lightroomでの現像やYouTube用の動画編集を考えている場合は16GBモデルを選ぶと良いと思います。

新型のMacBook Pro14/16については、ほとんどの人にとってオーバースペックになる上に、バッテリーの持ちが悪くなるという欠点があります。ゴリゴリの動画編集を外でもやりたい、ノートのMacでやりたいという人向けと考えると良いでしょう。ただ、HDMI端子やSDカードスロットが付いているので、これまでのMacの端子に不満があった人で、あまり重さや大きさが気にならない人にとっては最適解の一つになります。プロ向けと言っても25万~30万程度で手に入ります。

デスクトップでいいなら超絶おすすめのMac mini

Macbook Airと同時に発表されたのがMac miniです。地味すぎて知らない人も多いかもしれません。しかしこのMac mini、低消費電力、超小型、激安(最安税込み10万)とおすすめ要素満載です。外部端子はHDMI、Type-C×2、Type-A×2、有線LANとMacbookよりは遙かにマシ。お好みのディスプレイを使えるので、持ち歩くことは考えてない、もしくは既存デスクトップからの乗り換えなら検討の余地ありです。

M2チップのスペックはMacbook Airと同様なので、超絶ヘビーな作業には向きませんが、動画編集やRAW現像を多用しないなら十分でしょう。

iMacについては、ディスプレイが付属していて交換できないのが最大のデメリットです。個人的にはデスクトップ運用したい場合はMac mini+外付けモニタ+Apple純正キーボードが良いのではないかと思います。

ARM版MacとVM環境について

M1チップのMacはこれまでのIntel版とCPU自体が違うため、Parallels等のバーチャルマシンは利用できません。開発は行われているそうなのでParallelsが使いたい人はしばらく待つ必要があります。

どうしてもMacの筐体でWindowsが使いたい人

もう絶対Macじゃないと嫌なんだけどOfficeやら色々使うから本当はWindowsにしたいというあなたにはハードル高めですがMacでWindowsを動かすという最終手段があります。WindowsでMacOSを動かすのはかなりやっかいですが、MacでWindowsを動かすのは合法かつわりと簡単です。ブートキャンプというApple公式のやり方なら追加費用はWindowsのソフトだけで使えますが、Windowsに切り替えるときに再起動が必要です。Virtual Boxという無償ソフトを使えば、MacOSを起動した状態でWindowsが使えますが、とりあえず窓枠の中で動くってレベルで仕事には使えません。

Parallelsという仮想化ソフトを利用するとこれがいい感じに統合されてMacOSの中でシームレスにWindowsのExcelが動いたりします。キーボードの配列もいい感じにカスタマイズできます。これめっちゃ便利ですが、追加のWindows買ってParallels買って、それをクソ高いMacbookで動かすことを考えると正直にWindowsマシンを買った方がいいです。まぁ仕事でMac支給されちゃった人向けでしょうか。本格的にParallels目当てでMacを購入する場合はCPUメモリSSDすべて大盛りにしておくことをおすすめします。Core i5以上、メモリ16GB(できれば32GB)、SSD512~1TB以上がいいでしょう。なお、M1 Macでも動作するバージョンがリリースされましたが、ARM版のWindowsしか動かないので注意が必要です。

あと、これをやるには正規版のWindows OSのライセンスが必要です。

私も仕事でParallelsを使っていましたが、キーボード配列の違いをうまくカスタマイズできればかなり使い勝手はいいです。ただ、ネイティブで動かすよりもExcelの重いこと。ヘビーな作業をするには向いてなかったです。

まとめ

これまでWindowsをおすすめしてきましたが、この4年ぐらいでM1チップのおかげで大きく状況が変わってきているように思います。Appleは激安価格帯(5万円~10万以下)には商品がないので、(ここはiPadという説もありますが…)激安ノートが欲しいならWindows一択になりますが、10万円以上の価格帯になると完全にMacBookの方が高パフォーマンス、ロングバッテリーライフになります。持ち歩きでブログを書いたり書類仕事をする程度ならMacBook Airが最強アイテムとなるでしょう。積極的にWindowsを選ぶ理由は、まさに「Windowsだから」だけになるかもしれません。Officeのパフォーマンスも遜色なくなってきていますし、今後IntelのCPUが超絶進化をしない限り、Macのシェア拡大が進むかもしれません。

あとは金額を考えずに最良の選択肢を挙げるなら、メインとサブを決めて両方買うことです。両OSハイエンドにする必要はないのでどっちかメインを決めればいいですが、個人的にはWindowsデスクトップをメインにしてサブ機をMacBook Airにすると良いかなと思いました。

ノートPCだけだと画面が小さくて仕事にならないケースも多いでしょう。この機会におっきな4Kモニタも検討してみませんか?

LGの27インチ4K IPS液晶モニタ LG 27UL500-W のレビュー
これまでフルHD23インチの液晶モニタを使っていたのですが、寿命を迎えて壊れてしまったので、4K解像度のモニタへ買い替えました。色々迷ってLGの27インチへ。早速レビューしていきたいと思います。
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