スポンサーリンク

履歴書と職務経歴書の書き方を完全攻略 | 転職のすべて 連載第2回

転職

履歴書と職務経歴書の書き方

さて、それではまず転職するために必要な書類の準備から始めていきましょう。いきなり⁉︎と思われるかもしれませんが、エージェントに行くにはまず書類準備が大事です。添削はしてもらえますが、ゼロから手取り足取り作り方を教えてくれる悠長な転職エージェントはなかなかありません。かと言って初めての転職をするような場合は何を書いていいのかさっぱりわからないと思います。そんな方のために通過する書類の作り方をご紹介します。

履歴書で見られること

まず最初に、履歴書は手書きがマナーという風潮ですが、答えは一つ、会社によります。IT業界ではまず手書きである必要はありません。他の業界では会社指定のフォーマットに手書きを指定されるところもあれば、何も言わないけど手書きじゃないと落とすというところもあるかと思います。これは個人的な考えですが、2000年代も20年近く経って履歴書が手書きだどうこう言ってること自体がナンセンスで、そんな理由で落ちる会社は早晩無くなってしまうだろうし転職で入るような会社ではないと思うので落としてもらって結構と考えています。普通に考えて汚い字で書かれた履歴書の方が迷惑です。なので、堂々とWordなりで作っちゃって、写真ごとプリンタでカラー印刷しちゃっていいんです。

そして履歴書の中身の話ですが、正直大学や高校など学歴はどうでもよくて職歴がちゃんと繋がっているかを書類選考では見られます。こう言ってしまうと乱暴ですが、転職を重ねている人でも仕事と仕事の間に空白が空いている人は空いてない人より不利です。仕事がない無職期間を作るというのは社会保険や年金の手続きも大変ですし、家族がいる人は無収入の期間が出来てしまいます。それだけリスクを負ってまで次の仕事が決まってないのに会社を辞めてしまうってなんて考えなしな人なんだと見られてしまう可能性がでてきます。もちろん、精神的に辛かった、仕事が肉体的に辛かったなどの理由はあると思いますがそれらは履歴書には書かれません。あくまで空白期間として履歴書上に記載されてしまうからです。

もちろん、次の仕事は決まっていたけどちょっとリフレッシュしたかったから1ヶ月空白期間を作ったという方もいると思います。そういう方は、是非とも履歴書の備考欄に空白の理由を書いてください。見ているこちらも安心します。転職活動をしていたという方も「○年○月~○月 転職活動」といった形で書いたほうがこちらも安心します。何をしていたのかわからない空白期間は履歴書上には作らないようにすることがポイントです。

履歴書上、短い職歴が連続していることは不利になります。これは明確な話で、同じ会社で6年勤めている人と1年ずつ6回転職している人では前者の方が評価が高いのは当たり前です。では6年で6回転職した人はどのような履歴書を作れば良いのでしょうか。ひとつは真面目に書いて転職理由を6回分書くことです。もうひとつは良く見える会社を残して2、3社にまとめてしまうことです。後者は明確な経歴詐称になるわけですが、直近1年以内以外の会社は入社してから源泉徴収票を提出することもないのでよっぽどのことがなければ発覚しません。これは推奨できる行為ではありませんが、実際このようなことをしている人は比較的多くいることは事実です。個人的にはよっぽど器用な人でない限りおすすめできませんが。

昨今の履歴書は趣味や志望動機などの欄が無いものが多いです。こちらも仕事に関係ない趣味なんか知りたくないですし、志望動機は職務経歴書の方に書いてもらうのが一般的なので履歴書上ではチェックしていません。できるだけこういった欄がない履歴書フォーマットを選ぶのも良いでしょう。最近はExcelやWordで履歴書を作成するのが一般的ですので、そういった余計な部分を削除してしまうのも良いでしょう。

最後に写真です。履歴書がデジタル化するにつれ、写真を貼付してくれる人がどんどん減ってきている印象を受けますが、個人的には写真があると安心できます。実際、いい人だなと思って書類を通すと金髪アロハみたいな人がやってくる(IT業界あるあるですね)ことがあったりします。

別に金髪アロハがダメなわけではないですが流石に面接のときにアロハはやめてくれよ……と思います。そんなわけで、できるだけ普通に写った写真をスキャナで取り込むなりして、その画像をWordで貼り付けて送るのが一番良いと思います。

金髪アロハの写真じゃダメなのか!とお怒りになる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、金髪アロハの人と黒髪スーツの人を比べて、どちらが書類選考を通りやすいかと考えると自明のことですよね?OKな会社もあるかもしれませんが、確率的には黒髪スーツの写真の方が良いです。

話がそれましたが、とにかく履歴書では空白期間を作らないことを意識してください。これが重要なポイントです。

職務経歴書で見られること

職務経歴書はチェックポイントがいくつかあります。職務経歴書はこれらのポイントを押さえて簡潔に作成することで選考者の気持ちをつかむことができるようになります。職務経歴書は自分の社会人生活の全てを表現する場です。書類選考は職務経歴書で8割は決まりますので本当に真剣に作成してください。社会人生活15年ぐらいをさらっと2枚ぐらいのボリュームで済ます人が結構多いのですが、15年がA4用紙2枚で終わりますか?その程度の実績で転職しようとしてるんですか?転職はそんな甘いものではありません。

なぜこんなしつこく言うのかと言うと、実際に職務経歴書が適当な人が多すぎるからです。ボリュームが少なかったり、何も考えないでダラダラと10枚以上もする大作を送ってきたり、ダメさは人それぞれですが共通点は読ませる気がないことです。

長さ

書類選考は企業によりますが人事と、現場の担当者で見る場合が多いです。現場の担当者が確認する場合は通常業務の合間で選考をしていますので簡潔にまとめることが重要です。特に職歴の多い人は職務経歴書が冗長になりがちです。職歴をたくさん書きたい気持ちはわかりますが、重複する内容は思い切って省いてしまう必要があります。

職務経歴書は多くて4ページ程度に収めるのが良いでしょう。先程も書きましたが、簡潔にすることは大事なものの、端折りすぎであっさりしてしまうのはもっと良くないことです。基本構成としては、1枚に全経歴の要約を。次のページからは会社ごとに1ページ、もしくは案件ごとに1ページといった感じでまとめていくのが読みやすい構成です。

わかりやすさ

特に異業種への転職の場合重要な事ですが、同業種の人にはわかっても異業種の人にわからないことをいかにわかりやすく書くかというのも非常に大切な事です。同業種でもちょっと会社が違うとやっている仕事を表現するのはとても難しいもの。ビジュアルで表現できる場合は積極的にサイトのキャプチャ画像を使うなど、いかに自分のやってきた仕事を魅力的にわかりやすく見せるかというのも職務経歴書において問われることになります。ダラダラと文章で書き続けると冗長なものになりますので気をつけましょう。

時系列

無事に書類選考を通過して面接を受ける際、面接官は職務経歴書を見ながらあなたに質問してきます。この時、時系列がわかりやすく書かれていると面接官も質問しやすくなります。基本的には新しい順番で経歴を書いていくのがポイントになります。また、職務経歴は直近のものが一番大事で、例えば何社も前のものはそこまで見られないものです。直近の職歴を手厚く書いてかなり前のものは概要だけにするというのも良いでしょう。

成果をできるだけ数字で表す

日々の人事評価でもそうですが、自分の成果は客観的に見て誰でも評価できる数字で表せるのが理想的です。「自分の営業努力により新たな顧客を獲得することができ、年間売り上げを50%伸ばすことができた。」というように具体的数値が出せると評価がわかりやすくできるので職務経歴書としてもわかりやすくなります。

もちろん、デザイナーや調整職のディレクター、プロデューサーなどはこういった数値成果を出すことが難しい職種ではありますが、会社自体が成長していれば数値に貢献したと書くことはできるはずです。根拠のある数字ならばどんどん出していくようにしましょう。また、社内で表彰を受けたといったエピソードも非常に重要です。漏らすともったいないので忘れずに記載するようにしましょう。

職務経歴書は社会人人生の要約

ここまで挙げたポイントをおさえれば、かなり読みやすくわかりやすい職務経歴書ができるはずです。忘れてはいけないのは職務経歴書とは、あなたの社会人としての今までの人生を表現するとても大切なドキュメントであるということです。たった数ページにまとめるのは非常に大変な作業ですがこれをサボることは書類選考を無駄にしているのと同じことです。

真剣に作成し、作成したら何度も見返して誤字や脱字がないのはもちろん、論理的に破綻しているところが無いか細部まで確認しましょう。もし身近に校正してくれる人がいれば是非とも見てもらいましょう。ただし、現職の同僚には絶対に見せてはいけません。

受ける企業、業務内容に応じて内容を調整する

一番大事なことですが、職務経歴書は今まで自分がどんな仕事をしてきているかを表現する書類です。例えものすごく立派な仕事をしてたとしても求人内容にマッチしなければ面接には進めません。職務経歴書を書く上で一番大事なのは自分がやってきたことを簡潔に伝えられること。職歴を存分に表現できたら職務経歴書は満点です。

自分の第一志望の会社の書類選考に落ちたからといって悩むことはありません。単純に、募集している経歴と合わなかっただけのことで、無理してその会社に合わせて職務経歴書を作って面接に進んだとしても不幸な結果を招くだけです。

職務経歴書は無理をせず、正直に自分のこれまでの職歴を書きましょう。履歴書で余計な会社の経歴を端折った人はそれは書かないでいいだけの話です。ただし、受ける会社によってその表現を変えることは大事なことです。デザイナーがデザイン職を志望するときはデザインの経歴を書きますが、デザイナーがステップアップでディレクターとして転職するときは、デザイナー経験よりもディレクション経験が重視されます。そのためデザイナーでありながらディレクション的業務をしていた側面を強調して書く必要があります。

世の中に全く同じ求人というものはありませんので、細かく応募企業・職種によって職務経歴書を調整する必要はあります。企業の求人票にはその会社が求める人材がどのようなものかが具体的に書いてあります。転職エージェントから受けてみませんか?大丈夫ですよこの職務経歴書で!と言われても決して真に受けず、きちんと内容を精査して求める人材に寄せた職務経歴書を作成しましょう。

ただ、あまりにも大幅に捏造しなければ寄り添えない場合は、その求人はあなたに合ってないことになります。そのまま受けてもいいですが、落ちる可能性が高くなりますので他の求人を探したほうが良いでしょう。

職務経歴書は「あ、どこの会社にもこの職務経歴書出してるんだな」というようなものすごく一般的な内容の職務経歴書を出してくる人がほとんどですので、きちんと受ける求人内容を見てそれに合わせた職務経歴書を作成できているとそれだけで評価が変わります。書類でよく落ちるという方は是非トライしてみてください。もちろん、エージェントに行く前で応募もしてない状態であれば雛形となる1つの職務経歴書があればOKです。

書類選考に勝てる書類作成方法

ここまで履歴書や職務経歴書の内容についてあれこれ触れてきました。応募書類は最初に求職者と会社が接点を持つ大事なポイントです。しかしながら多くの求職者はそれを忘れてしまい、ドキュメントのクオリティが非常に低いまま応募してくるケースが本当に多くあります。私の肌感覚ですが、書類選考において9割5分の応募者はいろんな会社に同じ書類を提出しています。そして9割はクオリティが低くとても選考を通せるものではありません。これは後述の転職エージェントの影響もあります。彼らは応募を急かすのでどうしても求職者はドキュメント作成に割く時間がありません。なのでこの本ではドキュメント作成を転職エージェントへの登録前に持ってきているわけです。

履歴書はともかく、職務経歴書は応募する会社に合わせてカスタマイズするのが基本です。全く同じ業種で全く同じ仕事内容の募集であれば職務経歴書も全く同じで構わないと思いますが、実際に転職活動をしているとそのようなパターンは非常に稀で、応募先の仕事内容や業種は細かく変わってくるものです。

職務経歴書には自分のこれまでの経験とともに、志望動機や退職理由なども書く必要があるものなのでこれを受けている会社すべて共通にしてしまうのは狂気の沙汰としか思えません。それでもそのような応募者が多いのは、いかに転職エージェントの添削があてにならないかということを表しているとも言えます。

さて、今回は書類の書き方についてご紹介しました。次回は転職エージェントとの付き合い方についてご紹介したいと思います!

タイトルとURLをコピーしました