一体何がいいのか?Happy Hacking Keyboardの魅力に迫るレビュー!

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キーボード好きなら絶対知っているであろう超有名キーボード、それがHappy Hacking Keyboard。なんかバカっぽい名前(失礼!)ですが聞いたことがある人は多いはず。使ってる人は絶対良い!これじゃないと無理!というものの使ったことない人からしてみると何がそんなにいいの?という人も多いはず。今回はそんなHHKBの魅力に迫りつつ、たくさんあるモデルの比較もしたいと思います!

Happy Hacking Keyboardとは?

静電容量無接点とか、キーストロークとか細かいところに触れると面倒なので簡単に言ってしまうと、とにかくめちゃくちゃ打ちやすいキーボード。それがHHKBです。一度使うと病みつきになること間違いないです。キーボード自体がコンパクトでテンキーもないどころかファンクションキーもないですが、そのぶんFnキーという特殊キーと組み合わせることで普通の日本語キーボードで打てるキーは大体全て入力することができます。

しかし、Happy Hackingって名前ですでにターゲット狭めてる系だと思うんですよね。高級キーボードだと、同じ3万ぐらいする東プレのRealforce、やや安めFILCOのMajestouchとなんかこうかっこよかったりウィザードっぽい名前だったりするのに、Happy Hackingってなんだよ、ハッカー限定かよみたいな。

正直高級キーボードの中でも最もいろんなカテゴリの人におすすめしたいキーボードだと思うんですが名前のせいでエンジニアしか買わないような気がするんだよなぁ。(ちなみに私はエンジニアではありません)

その魅力とは

HHKBの魅力は打ちやすいキーボードと書きましたが、何が素晴らしいかって聞かれると困ります。

  • キーボードを打った感じ
  • 小さくて指をあんまり動かさなくて良い
  • Ctrlキーの場所
  • 絶妙なスペースバーのサイズ

あたりでしょうか。特に僕は後で書きますが変換/無変換キーを日本語のON/OFFに使うのでスペースバーがデカくて変換/無変換キーが小さいキーボードが嫌いなんです。ま、とにかく今日はHHKBの良いところを存分に紹介したいと思います。

ラインナップ

HHKBは大きく、US配列と日本語配列、Bluetooth(無線)対応と非対応、無印とType-S、白と黒にわけることができます。Bluetoothに対応すると高くなり、さらにType-Sという打鍵音が静かなタイプにすると値段が上がります。

キー配列はなじめるのか?

HHKBは変態配列(キー配列が普通に売ってるキーボードと違う)と言われますが、どの辺が変態なのでしょうか?

Controlキーの場所

HHKBの最大の特徴はCtrlキーの場所です。普通Ctrlキーはキーボードの左下にありますが、HHKBではCaps Lockの場所にあります。しかし!ここで考えてみてくださいCaps LockはWindowsのキーの中でもマジで使わない、むしろ消えて欲しいキーの1つです。むしろ、これに慣れてしまってノートPCのCaps LockキーもCtrlキーに変更してしまった自分が言うので間違いありません。HHKBのControlキーはめちゃくちゃ使いやすいです。普通のCtrlキーって最悪頑張って小指の腹で押す部分にあるんですが、Caps Lockの場所だと小指で普通に押せるんですよね。

半角/全角キー

Windowsの初期設定では日本語変換のON/OFFは1の隣にある半角/全角キーで行います。しかしよく考えてみてください、このキーめちゃくちゃ押す頻度高いですけどホームポジションから異常に遠いと思いません?小指だと届かないから薬指で押してる人も多いはず。

HHKBでは、この半角/全角キーに相当するものが左下の方にあるんですが、これは使わない方がいいです。IMEのオンオフはスペースバーの左右にある無変換、変換キーに割り当てましょう!親指で日本語のON/OFFができて最高に使いやすくなります。そしてこのキーバインドが、小さめのスペースバーと相まって良い感じになるわけです。

ファンクションキー

HHKBの最大の特徴ですが、ファンクションキーがありません。特に日本語変換においてF9で全角、F10で英数、F7でカナなどのキーはものすごくよく使う人が多いと思います。しかしこれ、よく考えるとファンクションキーってホームポジションから結構遠いのに押す頻度高いと思いません!?思いますよね?

実は、このよく使う3種類、Ctrlキーとのコンビネーションで同じことができるんです。英数変換はCtrl+T、カナ/全角はCtrl+Iでできるんです。この方がホームポジションから近いところで操作できるのでファンクションキーを使うより効率が上がります!

もちろん、Excelのセル編集F2などは代替キーがありませんが、Fn+数字キーでファンクションキーの機能が使えますので安心してください。FnはCtrlが無い代わりに小指の腹で押しやすいところにあります。

結局学習コスト高くない?

とは言え、今のキーボードなら気にしなくて良いことをHHKBにしたら新しく覚え直さないといけないのになんでHHKB使うの?と思う方も多いかもしれません。しかし、コンパクトであることと、使いやすい配列になっていることがキー入力の効率を格段にアップしてくれるので、多少慣れが必要だったとしても普通のキーボード使うよりも遙かに快適だからおすすめしているのです。

どれを選んだら良いのか?

HHKBはかなり多くのラインナップがありますが、まずUS配列はこだわってる人じゃない限り選ぶ必要はありません。キー配列も特殊ですし、カーソルキーがないのでかなりハードルが高くなります。生半可な気持ちでUS配列を買うとマジで死亡するので、会社のPCや家のPC、全部US配列に揃える覚悟がない限り買わない方が良いでしょう。

日本語配列の中では白か黒、無線対応非対応、Type-S(静音)かそうでないかが選べます。1つずつ見ていきましょう。

色の違い

HHKBには墨と白の2つのカラーがあります。US配列では無刻印というキーの文字印刷無しモデルもありますが、完全変態仕様なので無視しときます。

結論から言うと白がおすすめです。墨は確かにかっこいいのですが、ちょっと照明が暗いとキートップに何が書いてあるかわからないという致命的な欠点があります。それでもいいなら墨でもいいですが、あまり色にこだわりがないなら白がおすすめです。

無線対応

最新のHHKBであるHybridはBluetooth4に対応しており、ワイヤレスでPCと接続できる上、旧モデルの無線と比べると新モデルはマルチペアリングできる、さらに有線(USB Type C)でも接続できるというメリットがあります。例えば、家にPCが複数台あって会社にも持っていってHHKBを使いたいという場合は間違いなく無線モデルの最新版をおすすめします。

一方、会社のPC1台でしか使わないという場合は有線モデルで問題ありません。ただし、現行モデルでは有線の日本語配列は無くなってしまいました。旧モデルの在庫のみ販売となっています。

旧無線モデルもあるんですが、マルチペアリングできない上に有線接続できないのであまりおすすめはできないです。

Type-S(静音化モデル)かそうでないか、そして静音化改造とは

Type-Sという静音仕様のモデルは、打鍵音が格段に小さくなっています。具体的に言うと耳障りなカチャカチャ音がするか、スコスコ静かかと言うとわかりやすいでしょう。こればっかりは好みの問題なのですが、Type-Sの方がキーストロークが0.2mm浅めで一般的なキーボードに近い打鍵感、かつ静かといえます。無印はよりキーストロークが深く、重い印象を受けます。個人的にはType-Sの方が一般受けは良いと思います。

さらに、HHKBには静音化改造というモディフケーションが存在しており、メルカリなどの中古市場でも一般的に売られています。何をやっているかというと、キーボードを分解してキートップ1個1個にOリングをはめています。それにより、カチャカチャ音が緩和されてキーストロークがやや浅くなります。無印、静音化改造済み、Type-Sと全て使った感想ですが、圧倒的にType-Sが打鍵感覚はいいです。無印は一番キーストロークが深いので、深いのが好きな人は逆に無印が良いのではないかと思います。その中間が静音化改造済みという感じ。

Type-Sと無印は5,000円ぐらい違うのですが、静音化改造は全キートップを外してさらに本体を分解する必要があるので非常にめんどくさい作業です。大体1時間ぐらいかかるので個人的には5,000円払ってもType-S買ってしまった方が良いと思います。自分で顎関節リングを輸入して静音化もしましたが、面倒なので2度とやりたくないです。ただ、無印よりは静かになりますし打鍵感も悪くないので暇な人はトライするのはアリです。

キーカスタマイズ機能

最新モデルのClassic以外は全キーの配列をPC側からカスタムしてキーボードのファームウェアに書き込む(つまり一度書き込めば他のPCに繋いでもカスタムした配列で使える)機能があります。これは個人の好みだと思うのですが、日本語配列を選ぶ人はあまりキー配列のカスタムは重要じゃないのでは?という気がするのでそこまで気にしなくていいのではないかと思います。それだけでClassicかProfessionalかを迷っている人がいるならClassicで良いのではないでしょうか。

結局のところ一番のおすすめは何なのか?

用途にもよりますが日本語配列だと一番高い無線、Type-Sのモデルが最もおすすめです。

打鍵音は静かですし無線でかつマルチペアリングができ、USB接続はType Cです。値段は税込35,200円と結構高いですが、もし合わなかった場合も中古で7掛けぐらいで売れるのでそこまで打撃はありません。

旧モデルが安く売られている時期ですので、有線モデルが良ければ古い420WSでもいいでしょう。ただし、USBはまさかのMini USB接続になります。最新モデルは日本語配列だと有線モデルがないのが痛いところです。

USB接続の場合、向きを変換するケーブルがあると非常に便利です。

Bluetoothモデルの電池持ち

無線モデルを使う人は大抵の人がエネループを使うと思いますので、DIPスイッチの設定を省電力モード(30分で自動電源オフ)から、ノーマルモードに変更するのがおすすめです。常時入力待機状態になり、いちいち電源ボタンを入れる手間が省けます。2週間ぐらいこれで使ってますがまだ電池は切れてないので運用上の問題は無いと思います。

尊師スタイルとは

いわゆる尊師スタイルですが、要は単純にノートPCのキーボードの上に外付けキーボードを乗せるスタイルのことを指します。ただし、何も考えないでこれをやるとキーボードに干渉してしまうので、キーボードブリッジというアイテムを買うと幸せになれます。

カバーの上にHHKBを乗せれば干渉することもなくなります。有線だとケーブルの取り回しが悪くL字アダプタなどを買う羽目になりますが、Bluetooth対応の無線タイプなら大丈夫です。

というわけで色々ご紹介しましたが、Happy Hacking Keyboard、めっちゃいいのでおすすめですよ!

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