新Surface Go2はどれぐらい進化しているのか?のレビュー

ガジェット

全日本Surface Goユーザーがおま国仕様に再び落胆したGo2発表から明けましておめでとうございます。早速Go2、LTEモデルを購入してみましたのでガッツリレビューしていきたいと思います。

Surface Goからの変更点

今回、マイナーチェンジのアップグレード版のため、外見、インターフェースに変更はありません。ただし、インカメラの位置が変わっているらしいのでGo用のフィルムは利用できないものがあると思われます。購入時は気をつけましょう。

CPUは、GoはPentium Gold 4415Y一択だったところから、 4425YかCore m3を選べるようになりました。

相変わらずのおま国仕様は健在

Surfaceシリーズは本国アメリカの発売ラインナップと日本での発売ラインナップが大きく異る、しかもOffice強制付属で割高なので有名ですが、Go2もやってくれました。アメリカでは待望のCPUアップグレード版がWi-Fiモデル699ドルで買えるのですが、これが日本版になるとなぜかLTEモデルのみになって10万円します。もちろんオフィスはついてますが、オフィスなし75,000円モデルが欲しかった…
※法人モデルはWi-Fiモデルオフィスなし75,000円のものがあります。

というわけで今回はこの一番高いLTEモデルの話です。

マイクロソフトの日本法人は何がやりたいのか全然理解できないんですが、海外版のSurfaceを個人輸入するとサポートが結構大変だったりするので泣く泣くLTEモデルを購入してみました。

ちなみに、日本では下位モデルでRAM8GB/SSD128GBモデル、Office付きが85,000円。

買っちゃいけない系の一番安いやつはオフィス付きで65,000円

CPUのサクサク感はどれほどか?

一番気になるのはPentium GoldからCore m3への進化です。乗り換えしたい人はここが気になっているはず。ということでものすごく簡単に表現すると、Core m3のTurbo Boostテクノロジーの効きがエグいです!めっちゃ快適!

Turbo Boostテクノロジーとは何かというと、IntelのCPUの一部では、通常の動作速度を負荷が高まったときに一時的に引き上げる機能があります。Pentium Goldでは非対応のため、動作クロックは1.7GHz(Goでは1.6GHzなので下位モデルはGo2にしてもパフォーマンス変化ほぼ無しと思います)が最大で固定されます。ところが、m3では動作クロック1.1GHzでPentium Goldに劣りますが、Turbo Boost時のクロックが3.4GHzと3倍のパフォーマンスになっています。

これはどういうときに効くのかと言うと、動画のエンコードやRAW現像といった、長時間CPUの負荷が高い状態が続く場合には効果がなく、一瞬負荷の高い動作が入る場合に効果があります。例えば、Excelを起動するときやファイルを開くときでCPU負荷が上がる場合、Pentium Goldでは上限が1.7GHzなので限界が来ますが、m3の場合瞬間的に3.4GHzまでクロックが上がるのでめちゃくちゃ処理能力が上がります。この効きがすごい。

実際、PCを初期設定するとき、様々なアプリをインストールしますが明らかに先代のGoより、Go2のCore m3モデルの方が早く終わりました。見た目のクロック数よりもTurbo Boostテクノロジーが効いているのがわかります。

Turbo Boostテクノロジーのおかげで、他のOffice系アプリやChromeなどもさっくさくでさすが64%性能アップしたと言うだけあると思いました。価格気にしなければGoヘビーユーザーはマジで乗り換えた方がいいと思います。

もちろん、上でも書いてますがエンコードなどの数分以上高負荷が続くような場合は効果が無く、一瞬負荷が上がる使い方が多い人ほどCPUのアップグレードは感じられると思います。エンコードやゲーム、RAW現像よりは、普通に仕事で使っている人などにより多くの恩恵があるでしょう。

画面の大きさはどんなもん?

Goは10インチ、Go2は10.5インチとなり、解像度も若干ですが増えてます。もともと、Goはベゼルの幅が結構広くてどうなんかな…と思ってたんですがGo2のベゼル幅、めちゃくちゃちょうどいいです。タブレットモードで使うときも適度に指がかけられますが見た感じそこまで幅広じゃないちょうどいい幅になっています。それでいて画面が大きくなった感があり、バランスも良い感じです。

解像度は1920×1280の変態解像度液晶。フルHD!とか書いてあるブログもありましたが、フルHDは1920×1024ですよ!Surface Go2の液晶は縦横比3:2なので、画面は小さいですが縦に余裕がありオフィスのリボンなどを表示してもそこそこ作業エリアが広いです。ただ、ドットバイドットで表示するとちょっと文字が小さいので、スケーリング150%ぐらいがおすすめです。適度に精細で適度に大きく見えます。

タイプカバーは流用できるの?

買い替えユーザーで一番気にしているのがこのポイントだと思いますが、タイプカバーは流用できます!画面がデカくなってますがちょうどいい位置でギリギリ画面が隠れることはないです。これは素晴らしい。オプション商法だと流用なんか絶対させない(しかもタイプカバーがクソ高い)ところですがここは良かった!なんの設定もなしにくっつけたらすぐに使えます。

楽天モバイルのSIMは使えるのか?

楽天モバイルUN-LIMITのSIMを挿入して、APN設定をすれば普通にモバイルデータ通信が利用できます。35Mbpsほど出ていたので速度も普通ですね。個人的には中古のモバイルルーターを買って楽天モバイルSIMを差す運用が一番いいと思いますが、Surface Go2単体でいいならこっちの使い方の方が機器が減るので楽ですね。

ちなみに、LTEバンドですが以下のようにアホみたいに対応しているので各社SIM普通に使えると思います。

Nano SIM トレイ4G LTE Advanced3 (バンド 1、2、3、4、5、7、8、12、13、14、19、20、25、26、28、29、30、38、39、40、41、66) GPS/GLONASS: 誤差 3 メートル以内の精度を持つ スタンドアロン および Assisted GNSS

余談ですが楽天モバイル、都市部ならめちゃくちゃおすすめです。普通に外で仕事できました。楽天モバイルはBAND3だけなのでシンプルですね。

スポンサーリンク

中古でGoを売ったらペイできるか?

買い替えユーザーだと一番気になるのが旧機種のリセールバリューですが、今の所Goの128GBモデルはOfficeなし4.5万円ぐらいで売れそうなので、楽天+ジョーシンあたりで購入して数%バックを稼ぎつつ、Officeをチョメチョメして1.5万円ぐらい稼げれば実質3万円自腹ぐらいでCore m3の新型に乗り換えられそうです。3万円でこの画面の大きさとスペックアップと考えたらめっちゃお得だと思います。

スポンサーリンク

コスパ悪い?

確かに、Core m3モデルは10万円とかなり高額で、このスペックを出すならCore i5,7搭載のノートPCが買えるのは間違いないです。Surface Goシリーズのメリットと言えば、MS謹製、キックスタンド、品質の高いタイプカバー、高解像度液晶あたりでしょう。確かに、これで10万?と言われるとどうかなーと思いますが、LTE無しで7.5万と言われたらまぁいいかなというラインです。ただ、Pentium Goldモデルで6.5万は高いと思います(いくらOfficeついてるとはいえ)。なので価格バランスは法人モデルのWi-Fi Only7.5万 Core m3が一番バランスはいいのかな?と思いますが、まぁLTEモデルのOffice付き10万(実質8.5万)も悪くはないんじゃないでしょうか?アメリカでも、Wi-Fiモデルでm3搭載機は$699です。日本の法人モデルと比べるとそこまで価格差があるとは思えません。むしろ、日本では下位モデルの方が割高になっていると言えます。

やはり高いだけあってキックスタンドの使い勝手はものすごくいいですし、タイプカバーも打ち心地も薄さ考えるとかなり頑張ってます。Goと比べると画面がかなり大きくなったので個人的にはコスパは悪くないと考えています。

フィルムいる?

今回は悩みました。なぜなら、先代のSurface Goにはペーパーライクフィルムを付けてて、イマイチ反応が悪かったから。サードパーティのペン

だしこんなもんなんかなって思ってたんですが、フィルム剥がしたら純正ペンいらねぇぇぇぇ!ってなりました(評価イマイチだけど)。というわけでGo2はフィルムなしにしてたんですがどうにも、怖い。うーん、硬度勝ってれば絶対傷つかないのはわかるんですがなにせ怖い。というわけでPDA工房さんの光沢フィルムを購入。

最高ですw 貼るときはメンディングテープ等で位置決めしたほうがいいですが、気泡抜けもいいし貼りやすいしやっぱ買ってよかった。おすすめです。

本当にテレワークに最適なの?

最近良く、Surface Go2はテレワークに最適!って記事を見ますが、いやそんなことなくて用途によるだろ!って思います。家に24インチ以上の外付けモニタがあってType C→HDMIのアダプタがあって、外付けキーボードとマウスがあればそこそこ仕事になるってレベルで、会社で使ってるPCがハイスペックなほどSurface Go2では力不足になると思います。

外付けモニタなしで片付けようと思うなら、最低13インチクラス、可能なら15インチクラスの重量系ノートPCの方が家での仕事に向いてますね。ただ、可搬性が落ちるのでテレワーク時代が終わったときのことを考えると、Surface Go2+外付けモニタ、キーボード、マウスという構成は悪くないです。

まとめ

そんなわけで今回はSurface Go2についてレビューしました。旧機種と形状もスペックもそこまで大きく変わっていないので特に気にせず乗り換えられると思います。タイプカバーを持っていればそのまま使えますしうまく中古で売れば追加投資はそこまで必要もないですが、Core m3モデルの満足度はかなり高いでしょう(価格も高いですが)。反面、今回買っていないのでわからないのですがPentium Gold4425Yモデルの場合、動作クロックが0.1GHzしか変わっておらず、アーキテクチャも変更がないので操作感は変わらないと思います。この場合、メリットは画面の大きさだけになるでしょう。スペックに不満があった人は高いお金出してもCore m3モデルを買うのが吉です。

ただし、10万出すとSurface Proの下位モデルが買えてしまうのもポイントです。本気でMS日本のマーケティングは意味がわからないのですが、画面がデカくても良ければProを選ぶのもありかもしれません。ただし、4GBモデルになりますがCore i3でWindows はProです。刺さる人には刺さりそう。個人的にはGoのサイズ感に惹かれているのでいいのですが…

というわけでSurface Go2 LTEモデルのレビューでした。CPUが変わっただけのしょーもない変化ですが、元が酷かったので思った以上に出費を納得できました。おすすめです!(LTEモデルなら)

タイトルとURLをコピーしました