低金利時代の金利をおさらい
現在の日本は非常に金利が低くなっています。これは、簡単に言うと銀行に預けてても増えないなら、いっそ使ってしまったり、もっとリターンの見込めるものに投資した方が得!と思わせてお金を回すための政策です。(全然成功してないですけどそれは置いときます)
現在、普通預金金利は0.001%ぐらい。定期預金は期間によりますが0.3%とか。つまり、100万円貯金しておいた場合、1年後に普通預金は10円の利子が付きます(ここから税金が引かれます(笑))。0.3%の場合は3,000円ですね。ビル・ゲイツみたいな大金持ちじゃないと、利子だけで生活するのは到底無理というのはわかると思います。
長期の資産形成なら投信積立がおすすめ
これからコツコツ積立をしていきたいと言うのであれば、投資信託の積立が非常におすすめです。
こちらの記事で詳細にまとめていますのでぜひご一読ください。
たまたままとまったお金が入ったので運用したい
コツコツ積立というのはイメージしやすいと思いますが、不動産売却や相続などで一気に数百万、数千万のお金が入る場合もあると思います。こういった場合、どのような資産運用がいいのか、考えてみました。
大きめの金額を動かす場合、非常に重要なのは分散投資です。ライブドアショックの際に、「退職金を全部使ってライブドアの株を買ってたのに!」という方がいらっしゃいましたが、これは完全に「あなたが悪い」です。1000万円で1社の株式を買った場合、50%値上がりすれば1500万円になりますが、値下がりすれば500万円が吹き飛んでしまいます。いわゆるハイリスク・ハイリターンというやつですね。
分散投資しておけば、リスクを低減できます(ただし、リターンも低減します)。
株式投資
すぐに思い浮かぶのは株式投資ですね。ですが大量のお金を株式、特に1社の株式に投資するのは前述の通りおすすめできません。単純にリスクが高まるからです。また、株式を購入する場合、事前の下調べなどで非常に手間がかかります。リスクを分散させようとして複数銘柄買おうとすると、余計に手間がかかります。ちなみに、ノリや雰囲気で株を買う人がいますが、絶対やめましょう。
株式投資の場合、最悪全部無くなってもいい程度のお金で、企業を応援する気持ちでおおらかにやるのが一番です。また、イオンやANAのように、自分がよく使う会社の株を買うと、株主優待が使えるので非常におすすめです。普段からイオンで買い物をする人は間違いなくお得です。
投資信託
投資信託は株式市場や不動産、貴金属等様々なものの価格に連動した資産です。1社の株式を購入するのに比べると分散投資されている分リスクは低減されます。様々なものに投資できるのも特長です。株式市況からハイテク株、製造業と言った業界別、石油や金、農作物などの現物、さらに値動きの倍のリターンが期待できるものなど本当に様々です。
気をつけておきたいのは、一部の投信は手数料や信託報酬率が高額に設定されていることです。銀行が窓口で進めてくるものなどは全て怪しいと思って間違いありません。楽天証券などのネット証券で手数料が低いもの(ノーロード)を選びましょう。
なお、投信は株式と同様に元本保証はありません。ローリスクなインデックス投信はゼロになることはあまりないと思いますがリスクは頭に入れておきましょう。
マンション投資
最近話題のマンション投資などの不動産投資ですが、全くおすすめできません。確かに良い物件を購入することができればかなりの利回りで運用することができるかもしれません。ただし、かなりのまとまった金額が必要ですし運用コストもかかります。コストを削減しようとすると自分で大家業をやる必要もあります。
また、不動産価格が高止まりしていることも不安要素の一つです。今後人口減で下落が見込まれるなか、良い物件を見つけるのはなかなか難しいことですし、この先価格下落リスクはかなり高いと考えられます。このあたりは、築18年以内×駅から徒歩7分以内×60平米台みたいなセオリーの物件だとかなり勝率は高くなるかもしれません。実際私もマンションを買って売って20%程度の利益を出すことができました。
自分で買う以上にリスクが高いのがマンション投資会社の物件です。こういった会社は管理が甘かったり利回りの見せ方に問題があったりといいことはありません。その割にリスクも高いという商品ですので激しくおすすめできません。シェアハウス投資なども同じですね。
暇だから大家やってもいいし、物件探したり契約したり面倒なことも得意なんで大丈夫という人が不動産投資に手を出していい人なんじゃないかと思いますね。普通のサラリーマンにはなかなか難しいのではないかと思います。
おすすめの投資先は?
どれも一長一短でこれ!という決め手に欠くのが金融商品と言えるでしょう。わかります。迷ったときは比較的高利回りの定期預金に全額突っ込んで気絶するのも判断の一つです。焦って使っても本当にいいことがありません。
投信一つとっても、日経平均が上がれば儲かるもの、逆に日経平均が下がれば儲かるものもあります。数多くの金融商品を前にして思考停止して勧められるがままに利回りの悪い投信を購入してしまう人も跡を絶ちません。
実際、銀行で投信を購入した人の半数は損していると言われています。原因は、高すぎる手数料と短期で売買させて売買手数料を取ろうとする銀行営業にあります。とにかく銀行とマンション投資には気をつけましょう。自分で調べてネット証券で買うのが鉄則です。
さて、まとまったお金の投資先についてですが、個人的なおすすめは積立投信の増額ですね。ただし、一気に投入するとリスクがあるので、複数回に分けて(例えば年間の積立額を増やすとか)今まで買っていたものと同じ投信や似たようなものを買うのが気が楽でしょう。また、相場の急落局面というのは年に数回ありますのでその時に仕込むために弾として持っているのもいいかもしれません。
いずれにせよ、一気に投資しないこと、一つの投資先に全額使わないことを絶対守りつつ、海外株式連動の投信あたりに資金を入れていくのが良いのではないでしょうか。今年は日本株も低調な滑り出し、海外株も調整に入るのでは?と言われています。調整による下落は買い時ですので、短期の定期にでも入れておいてゆっくり待つというのが案外いいのかもしれません。
上でもご紹介していますが、なぜ投信の積み立てがいいのかと言うと、インデックス投資の理論に基づいています。もちろんリスクが下がれば下がるほどリターンも下がりますので、もう元本なんかどうでもいいしハイリスク上等!という方は創薬ベンチャーに全弾発射してもいいんじゃないでしょうか。
おすすめ銘柄なども載せていますのでご一読ください。