最近やけにインデックス投資を推してくる記事が多いのですが、一体何が良くて何が悪いのか全然わからない方も多いと思います。そんなインデックス投資について、見てみましょう!
インデックス投信ってそもそも何?
要は、ニューヨークのダウ平均株価や日本の日経平均株価といった、各証券取引所の基準値(インデックス)と同じ値動きになることを目指した投資信託を積立投資することです。積立投資なので毎月決まった日に口座から引き落とされて勝手に投資信託が購入されます。放っておけば何も考えずにこれが繰り返されるわけです。
ダウ平均株価の30年値動きを見てみましょう。リーマンショックやITバブルなどで時折暴落してますが、基本的には右肩上がりです。99年と比べると現在は250%ぐらいになっているのがわかると思います。
これに連動する投信を買い続けていたらどうなるでしょうか?複利効果もあり、かなりの高率で運用できていることがわかりますよね?
複利効果って?
複利と単利の違いですが、単利は元本にだけ利率をかけること、複利は元本プラス利子に利率をかけることです。100万円を年5%で運用すると、単利なら7年後に135万円、複利なら147万円になります。だいぶ違うでしょ?インデックス投資はこの複利効果が期待できるわけです。
とは言えリーマンショックとか死ぬでしょ?デメリットは?
インデックス投資の基本は投信積立であって信用取引は行わないので、最悪の事態は元本ゼロです。貯めていたお金がなくなるだけなので借金を背負うことは絶対ありません。もちろん、その分ローリターンであることは間違いないです。
インデックス投資において、暴落局面は買い増しの機会でもあります。余剰資金があれば、株価が大きく下げたところで普段よりも多めに積立をするのも良いでしょう。暴落はチャンスと考えます。
インデックス積立投資の最大のデメリットはローリターンであることです。もちろん、圧倒的パフォーマンスの信用取引などには勝つことができるわけはありません。その分楽ができるだけの話です。また、信用取引やデイトレードは売買手数料も馬鹿になりません。それに比べるとローリターンであることは大きなデメリットではないことに気づかれると思います。
一番のポイントは心の余裕
インデックス投資の一番のメリットは日々の生活に余裕が出ることです。デイトレードやスイングトレードのように比較的アクティブに売買する場合、日々の値動きに気を配る必要があります。また、ニュースのチェックなども欠かせません。まして信用取引をしていた場合はかなりのリスクを背負います。
一方、インデックス投資ではお金さえ入金していれば何の手間もかかりません。勝手に積立購入されているわけです。心の余裕が生まれ、ブログを書くなり子供と触れ合うなり、時間の余裕ができます。これは最大のポイントと言えるでしょう。
何を買ったらいいの?
インデックス投資の基本銘柄は、手数料なし、信託報酬も低率なものを推奨しています。銀行に勧められるまま高額手数料銘柄を積み立てるような馬鹿な真似をしたらいけませんよ!ネット証券(SBIや楽天が有名です)で投信銘柄を検索してみましょう。
個人的には、日本の株価にかなり期待できないので、現状は全海外株式や先進国、新興国株式に連動する投信で、比較的規模の大きいものがいいでしょう。
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
ニッセイ外国株式インデックスファンド
と言ったものが有名で、私も買っています。国内ですとひふみ投信などが有名ですが、最近急激にパフォーマンスが悪くなり問題になっています。インデックス投資の記事でひふみ投信、ひふみプラスを勧めているものをいくつか見ますが、ひふみはインデックスではなくアクティブ投信です。
アクティブ投信は総資産額が膨らむと結局インデックスと同じ動きしかできなくなるジレンマを抱えています。かつてのひふみはそこまで規模が大きくなく、パフォーマンスはものすごく良かったのですが、色々なところで拡販されるようになり資産額がうなぎのぼりになった結果、パフォーマンスが急激に悪化しているものと思われます。個人的にはおすすめできないですね。
まとめ
さて、インデックス投信積立について簡単にご説明してみました。メリットは心の余裕と複利効果!デメリットはリターン少なめというところでしょうか。キーポイントはできるだけ手数料のかからない銘柄選びです。どこの証券会社も数百円、数千円といった低額で始められるところが多いので、ぜひとも始めてみましょう!